【タンパク質摂取の偏り】
こんにちは。おもちです。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
コンビニでもスーパーでも某アイスクリーム屋さんでも”高タンパク”食品が増えており、テレビや雑誌でも取り上げられている”タンパク質"ブームであることは間違いありません。
しかし、高タンパク食品は決して安くはなく、たくさん食べるほど効果があるという訳でもありません。
朝・昼・晩の分布で考えても一般的に夕食の主食にお肉を食べることは多いのではないでしょうか。
一度に吸収できるタンパク質の量はおよそ30g程度とされており、無駄になってしまっていることも多いのではないかと思われます。
朝のタンパク質摂取量が圧倒的に少ない
ことが、研究によって明らかとなっております。
そこで、今回は日本人のタンパク質とアミノ酸の摂取量と分布に関するお勉強をしていきましょう。

おもち
朝は時間がなくて優雅に食べていられないよ
対象
- 1歳から103歳までの32,228名
- 日本の全47都道府県の対象世帯を抽出。(回答率は67%)
- 30歳未満の7757人と、妊娠中または授乳中の女性250人が除外。
- 体重や身長のデータがない5475人も除外。
- 残りの18,740人のデータを解析。
方法
- 2012年国民健康・栄養調査のデータを用いて横断的な研究を実施。
- タンパク質の摂取量は、本調査のために開発された専用ソフトウェアを用いて算出。
- アミノ酸摂取量は、国立長寿医療研究センターが作成したデータベースを用いて算出。
結果
- 参加者の95%以上が「日本人の食事摂取基準」で推奨されているたんぱく質量を満たしていた。
- サルコペニア予防の観点からは,半数近くの被験者が推奨値を満たしていなかった。
- ロイシンの摂取量は、性別、年齢にかかわらず十分ではなかったが、これは動物性タンパク質、特に牛乳や乳製品からのタンパク質の摂取量が減少したためであると考えられる。
- 各食事におけるタンパク質とロイシンの分布は、夕食寄りであった。
結論
- 日本人は、必要なタンパク質の摂取量が、質、量、分布ともに不足している可能性がある。
夕食に偏りがちなタンパク質を朝食に回した方がいい事は分かりましたが、
朝は時間がなくて優雅にお肉やお魚を食べている時間なんてないよ。
そんなときには簡単で高栄養なプロテインで補うことをお勧めします。
Current protein and amino acid intakes among Japanese people: Analysis of the 2012 National Health and Nutrition Survey
Kazuko Ishikawa-Takata Geriatr Gerontol Int 2018; 18: 723–731
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